今日は、忘れてはいけない日

長崎には一度だけ行ったことがある。
約１５年前の冬、僕がまだ２０代の後半だったときだった。

僕は坂本龍馬などが活躍した幕末の歴史のファンで、そのときは休みをとって、
福岡、長崎、鹿児島の史跡を中心に旅行して回った。

もちろん、その存在は以前から知っていたが、そのときに原爆資料館に入ったのは偶然だった。
町の中を歩いていて、たまたま見つけたからである。
ショックだった。
その日は、閉館まで５時間くらい、資料館で過ごしたと記憶している。
次の日も行った。
この資料館をしっかり見ないと、他の場所には行けないと感じたのだろうと思う。

その後、沖縄平和祈念資料館や広島平和記念資料館、
更にベトナム、ホーチミンの戦争証跡博物館にも行った。

いずれの場所でも、同じように、激しくショックを受け、失望し、怒りを感じた。
人間とはこれほど愚かなのかとショックを受け、
何度も同じことを繰り返していることに、失望し怒りを感じたのだ。

忘れてはいけない。
６０数年前に、長崎や広島、沖縄で起こったことは、歴史の中だけのお話ではない。
形を変えて、ベトナムで繰り返され、
今でもイラクやアフガニスタンで同じことが繰り返えされている。