ベトナム戦争の英雄って、何のことよ?

ケサマシブ

2008年02月11日 01:03



Water torture being used by USA personell in the Vietnam war.
Photo from the War Remnants Museum, Saigon, Vietnam
(ベトナム戦争において、水責めの拷問をするアメリカ兵
 ベトナム、ホーチミン戦争証跡博物館所蔵写真)

日本でも同じだと思うが、ここオーストラリアでも、
アメリカ大統領候補選挙ニュースが連日のように流れる。

その中で、前回の選挙での民主党ジョン・ケリー候補同様、
今回は共和党のジョン・マケイン候補が、
「ベトナム戦争の英雄」として報道されている。
「ベトナム戦争の英雄」とは何をした人のことだろう、と思って調べてみた。

ジョン・マケインの場合は、ウィキペディアの「ジョン・マケイン」によると、

「1967年に北ベトナム上空を飛行中に追撃され、5年間に渡って捕虜となり、
最初の2年は厳しい拷問を受けながらも耐えたエピソードが、今日もしばしば英雄視される。」

ということだ。もっとも、これはアメリカ側からの解釈であろうが。

僕はベトナム戦争で、アメリカ側に英雄など存在しないと思っている。
そもそも、この戦争へのアメリカ軍の介入は、
トンキン湾事件というアメリカがでっち上げた事件を発端にしている。
(大量破壊兵器を隠していると言って、イラク戦争を始めたのと似ている。
戦前、日本軍がやった柳条湖事件にも似ているけれど。)

イラク戦争と同じように、アメリカ兵によるベトナム人への拷問も行われていたし、
更に、イラク戦争で劣化ウラン弾が使われているように、
ベトナムでは枯葉剤が使われ、その被害は今も続いている。
(参考:原爆の悲劇は繰り返されている

そんな侵略戦争に、英雄などいてたまるか。
関連記事