南の島で思うこと－沖縄から与論島へ－

太平洋戦争沖縄戦での最期の地、摩文仁の丘に行ったのは、6、7年前だったと思う。
そこにある沖縄平和祈念資料館を目的に行った。
資料館を見学してから分かったのだが、その日は6月23日「慰霊の日」の数日後だった。
（恥ずかしながら、見学前まで慰霊の日のことは知らなかったのでした。）

資料館を見学後、すぐ前のバス停で余り便の良くないバスを待っていると、
一緒に待っていた70歳くらいのオバアが、
食べようとしていたハンバーガーをひとつ分けてくれた。
オバアは、戦争で亡くなった身内のお参りに来た帰りだと言っていた。

この時のことについては、かなり記憶が曖昧になってきているのだが、
オバアがハンバーガーを食べていたことに、ひどく驚いたことを覚えている。
そのとき、僕の母は60歳くらいだったが、道端で母がハンバーガーを
食べていることはあまり想像できないことだと思った。

そして、これが戦争に負けて占領されるということなのかな、と感じた記憶がある。

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