南の島で思うこと－沖縄から与論島へ－

今回のラグビーW杯で、アメリカとサモアを破り、
南アフリカにも５点差の接戦で大健闘をしているトンガが、
（オーストラリアでの）明日の早朝イングランドとベスト８をかけて戦う。

彼らにとって、「Do or Die」のすべてを賭けた決戦になる。

トンガでは、明日の早朝８時のキックオフになるが、
視聴率がほとんど１００％になるんじゃないだろうか。
もし明日がウィークデイでも、誰も学校や仕事に行かなかっただろう。
それよりも、臨時の休日になっていたかも知れないな。

それにしても驚いたのは、ほとんどのトンガ国民は、
今までの３試合をテレビ中継で見ていないらしいということだ。

地上波のTVトンガが、放映権料を払えなかったのが理由らしい。
だから一握りの金持ちが、スカイパシフィックの有料放送を見ていた以外は、
みんなラジオ放送聴いていたようだ。

今回のイングランド戦は、彼らにとって、生きている間に
もう２度とないかも知れないような決戦なので、
何とか寄付をかき集めて、放送に漕ぎ着けたらしい。
ほとんどのトンガ人から嫌われている中国人の印象を好くするためにか、
ここぞとばかり、中国大使も寄付したという。
（詳しくはここ（英文））

オーストラリアでも、もちろんこの試合の中継があるので、
僕も明日の朝５時からテレビ観戦するつもりだ。
歴史の目撃者になる予定。
（僕の中ではトンガが勝つことになっている。
人口１０万人の貧乏トンガが、人口５千万人の金持ちイングランドに勝ってしまうと、
この大会をビジネスとして考えている人たちには都合が悪いかも知れないが。）

それにしても、レフリー、しっかり公正にやってくれよ。
（IRB(International Rugby Board)は、トンガ選手が
髪の毛を染めることにまでイチャモンをつけたみたいだし。こちら（英文））

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