南の島で思うこと－沖縄から与論島へ－

１年半前に僕がここに来たときは少し太り気味だった。健康診断の結果で言うと、軽い肥満という判定だったと思う。

日本にいたときは北海道の田舎に住んでいたので、買い物に行くときや銭湯に入りに行くときにもいつも車を使っていた。歩くことはほとんどなかった。札幌に住んでいた時の方が通勤などでずっと多く歩いてたと思う。

こちらに来てからすぐ７，８キロやせた。単に毎日通学で歩くようになったからだと思う。片道２０分くらいだったが。半年前に引っ越しして片道１時間歩くようになり、更に勉強が忙しくなってビールを飲む量が減ったためにあれよあれよと言ううちに、また７，８キロやせて結局１年半で約１５キロ痩せて８年前くらいの体重に戻った。

体がやたら軽く感じるので、走ることがそれほど苦にならない。数日前は大学まで走って行った。歩くときの半分の３０分で着いた。それでもやっぱり年のせいか回復には時間がかかる。あれから３日くらい経ったのにまだ筋肉痛で足が痛い。慣れてくれば大したことが無くなるかも知れないけれど。

１年半前の僕を知っている周りの人はあれこれ言うけれど、僕は特別痩せるために努力したことは一切ない。ただ車がないから歩いたのと勉強しなければならないからビールの量が減っただけだ。翻って言えば、日本にいたときにもっと歩いていれば良かったと言うことだ。ビールの量は無理な相談だったかも知れないが。

西洋人ほどではないが日本人にも肥満体型の人が増えている。解決策はそんなに難しいことじゃないと思う。いきなりベジタリアンになったり、朝早く起きて近所を走り回ったり、ルームランナーの上で人間にも機械にも無駄なエネルギーを発散することじゃない。ただガソリンや電気のエネルギーを無暗に使うんじゃなくて、少し時間が余計にかかっても自分自身が出すエネルギーを信じてそれを優先的に使うことを考えると言うことだ。

それは、日本でも何年前かまで誰でも普通にやっていたことである。自分で作れるエネルギーまで時間節約のためとか何とか言って他から買って、その使わなかったエネルギーを体内に不健康にため、生活習慣病とか何とか言ってビビッテいる。この点ではオーストラリアが日本より少し先進的かなあ。

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