南の島で思うこと－沖縄から与論島へ－

　ファーベーク監督： Ａリーグだめだよ～。（ああ、言っちゃった。）


「Ａリーグで試合にでるより、３週間ドイツで（ニュルンベルクやカールスルーエで）練習した方が良い」
サッカー・オーストラリア代表、サッカールーズの新監督ピム・ファーベークが、
ポロッと言った本音が、少なからずオーストラリアサッカー界で反響を呼んでいます。
（参考 Verbeek: I meant no insult）

この発言は、ファーベーク監督がＷ杯予選の初戦、カタールとの試合に向けた、
サッカールーズのメンバー発表の時のものです。
隣に豪州サッカー連盟（ＦＦＡ）の代表、ベン・バックリーがいたのですが、
ファーベーク監督は正直者らしく、本音を言ってしまいましたね。

先日発表されたサッカールーズのメンバーは、
海外組１９人、地元Ａリーグから２０人という大所帯です。
試合登録の１８人はカタール戦２日前に発表されるそうです。

ファーベーク監督は日本の岡田新監督と同じ日に就任したのですが、
サムライブル－日本代表と違って、サッカールーズは全く準備不足です。
カタール戦前の準備は２日ずつ３回、計６日の国内組とのトレーニングだけです。
海外組とは全くトレーニングをしていません。
更に、国内組と言っても、Ｗ杯以降、代表でプレーしている選手は数人だけです。
もちろん、ファーベーク監督のサッカーを浸透させる時間は不十分だったでしょう。

このような準備不足の状態でカタール戦に臨むのは、
豪州サッカー連盟（ＦＦＡ）が、今がクライマックスのＡリーグの日程を優先するあまり、
Ｗ杯予選準備に時間を取らないからだと思われます。

Ａリーグはどうせ２月いっぱいで終わってしまい、３月から６月まではオフだから、
Ｗ杯予選準備のために、２週間くらいＡリーグを中断しても良さそうなのですが、
そうしないのは、学校の夏休み中にＡリーグファイナルをやりたいという
興業上の理由だと推測します。

豪州サッカー連盟（ＦＦＡ）の代表とチェアマンは２人ともサッカーの素人なのですが、
今回もアジアカップの時のような失敗を繰り返すかも知れません。
目先の利益を優先するあまり、Ｗ杯予選の準備不足で、
カタール戦そして次の高地・昆明での中国戦の結果が悪ければ、
それが尾を引き、２０１０年のＷ杯出場をのがすかもしれません。

ＦＦＡはカタールがアジアカップで日本と引き分けたのを知ってるのかな？

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